漫画ライジングのブログ

主に自分の考えたライジングという漫画の原作をのっけています!次の世代を担う漫画になります!チェック!!

ジャンク〜1〜

吾輩はネコである…

名前はまだない…

必要もない…


男は、暗い路地を歩いていた。

顔はクマで真っ黒になっていて

体はその真っ黒の洋服からもわかるようなしっかり体型であり、腰には長刀がギラリと睨みを効かせている。


男「さぁ、仕事に行くか…」

男はふと空を見る…今夜は三日月のようだ


カラァンカラァン!

男は扉を開けるといつもの席へと向かう、この店の1番奥の端っこの席だ。

男はここで、酒を飲みボーっとしている


グラスに入った、酒を口に持ってきた時

、後ろから怒鳴り声が聞こえてきた。


?「おい!!猫!!」

思わず口から、酒が飛び出る

口元を拭いながら、男は答えた


男「えーと、なんですかね笑」

?「なんですかね?じゃねーよ!くそが!今日も俺様のためにとっとと仕事に行けや!」

バギィ!!

男は思いっきり殴られると、そのまま首根っこを掴まれ、店の外に投げ出された。

男「イテテ、くそ"ボロ"のやつ、思いっきり殴りやがった、"幹部"だからって調子乗りやがって。」

?=ボロ


どの仕事もそうだが、この仕事は特に上下関係が厳しい。

限られた上部の数%は名前があり、他は猫と呼ばれる。猫の手も借りたいとはよく言ったものだ。


この業界は絶対的なBOSSが1人いる、なんでも魔力を持ってるそうな…

そのBOSSを名前のある幹部達が支えてるということだ。


男は空を見上げる


男(おー、星が綺麗だ)


店から、ボロの声が聞こえてくる

ボロ「しかし、あいつは使えるな!!」


この世界で生きていると


女「ボロ、あんた、あの猫使いすぎじゃない?」

ボロ「はっはっはっ!いいだろ?!」


金に溺れるか


ボロ「あの猫はな!殺した獲物すべて俺によこすんだぜ!俺は何もせずともこの幹部の座を手に入れれたわけだ!!」


狂うかだ


女「BOSSに怒られても知らないよ!」

ボロ「ガハハハハ!!」


俺は…


男「さー、行くかー」


"無"だ…




場面は変わり、薄暗いビルの一室…


「た、たのむ!!俺を見逃してくれ!か、金ならある!!」


チャキ、スーッ

暗闇で長く冷たい刃がキララと光る


「ひっ!ひぃぃぃい!」


スッ、ズバッ!!!


男はまるで息をするかのように、仕事を終わらす。

半分になった胴体からは数秒遅れて、血が流れ出す。


男「えっと、オワリーっと」

ポチポチポチ

男は不器用な手つきで端末を触る

男「送信っと」

ピピーン!


一息つくと、

男は半分になった物を見つめる…


男「さっ!帰ろー」


男はビルから出て行った…


いつもの帰り道、静かな薄暗い路地裏少しカビ臭い通り、ここが男の帰り道だ…

何気なく歩いていたら、どこからか"歌"が聞こえてきた…


男「?!なんだ?」


男はそーっと、歌が聞こえる路地を覗いてみる。

そこには、とてもこの路地裏には似合わない、少女の姿があった。

男には輝いて見えていた。


少女「うわっ!!おじさんだれ?!」


男「うわっ!えっと!えーと!殺し屋…」(あっ!しまった!!)


少女「へー!!ころしやさんなんだ!よろしくね!!」


男は驚いた、こんなの夜中に歌ってる少女に?殺し屋と言っても逃げない人間に?それとも、久々に輝いている者を見たことに?それは、男にはわからなかった。

男「こ、こんなところで何をしてるんだい?」

少女「えっ!急にそんなこと聞くって!もしかして、おじさん私のこと狙ってる?」いくら、私が美少女だからって…


男「違う!違う!たまたま通りかかっただけだ!」


少女「ふふっ!冗談!」


少女は輝かしい笑顔でこう答えた。


少女「私ね!パパとママを待ってるの!

また来てくれるって、言ってたから!だからね!どこにいてもわかるようにお歌を歌ってるの!」〜♪♫♬


男「たしかにね、こんな暗い場所じゃね」

男は何故か悲しそうであった


少女「じゃあもう行くね!近くにだれもわからないような、小さな部屋があるの!」


男「そうか、じゃあな…お父さんとお母さん来るといいな…」


少女「うん!じゃあまた、"明日"ね!おじさん!」


男「?!明日?!」


少女「うん!だって、もう友達でしょ?」


男「フッ」


男は振り返らず、手を振って帰って行った。


男の頭の上の空には半月が輝いていた…

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